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SHARP、SONYなどの日本メーカーのスマホを買わなくなったワケ

小売市場でほぼ中心になっているスマホ

以前は商品のラインナップも国内メーカーも多く選択肢があったものの、ここ最近は日本企業製はかなり減りました。

 

代わりに、海外メーカーのスマホがどんどん増え、今年の世界シェア率で言えばトップ5に日本のメーカーはSONYだけ。

なぜそういう事態になったのか、一度ここで考えてみようと思うのです。

 

まあ、この文字入力してるスマホも海外メーカー製なくらいですから。

僕が日本メーカーを選ばなくなった理由も、少なからず影響した箇所と被るんじゃないかと思うのです。

 

 

今のスマホへの経緯

私は、ASUSのZenfone5Zを使用中。

タブレット含めてAndroid端末はこれで6台目になります。

ハイエンドSoCでキビキビよく動くし、ゲームで重いなんてこともなく。

正直iPhoneはここまで来ると要らなくなる。

しかも6万円代で買えてしまうなんていい時代になった。

 

スマホが出始めた当初は、欲しくはなったけれど一度踏み止まりました。

試行錯誤していく市場を見て、まだ成熟していない為に、不安定な機種も多いと感じたからです。

 

そうして数年後、Nexus7と言うASUSGoogleブランドのタブレットがかなり口コミでも高評価を得たのを受けて初購入。

また、同時期にうちのオヤジが「使い辛い」と解約したAndroidスマホを受け取り、ズブズブとAndroid沼へ。

その中でソニーやシャープなどの端末を買いましたが、結局僕はASUSの端末へと帰化しました。

 

ASUSと言えば、僕の中ではパソコンメーカーだった記憶がありましたが、今となればNexus7以降はOSのチューンも慣れたのか中々に性能がよく、日本市場でのキーマンなスマホメーカーだなと感じられます。

 

 

 

日本のスマホは高いと感じる

日本のAndroidスマホって、基本的に高く感じます。

例えば、iPhoneのような端末が高いのには納得できると思うんです。

明らかに触っても只者じゃないってわかる、あの液晶のタッチパネルの感度、OSのページ遷移のヌルサク感は今でも衝撃でした。

ボディもガラスを用いる事で高級感がある上に、液晶の解像度自体も高く、貼り付けられた紙のサンプル画面が動いているかのような綺麗さ。

 

それだけ、iPhoneは日本初上陸の時には他に無いほどの特別な存在感があったのです。

 

反面、日本のAndroidスマホを触ったときに感じられるのがiPhoneとのヌルサク感の対比です。

 

ここ数年はそこまで気にならないのですが、あの時、iPhoneに感じられた衝撃的な印象がどうしても頭から離れないために、比較対象もiPhoneになりがちです。

あのヌルサク感が、あの感覚がどうしてもこの端末にはない。

そうなると、iPhoneよりも安値で出てるAndroid端末が、ボッタクリのような感覚に陥ってしまうのです。

 

確かにiPhoneは高いです。

元々8万後半だった端末で、決して安いとは言えませんでした。

ただ、あの触った時の感覚と値段は、費用対効果があったように思います。

高い端末だけれども、それだけ新しい機能にも出会えて直感的な操作も感じられ、カメラも写りがよく、まさに高性能な端末を手にしていると言う所有感にも浸れる。

 

その価値が性能に現れているなと感じられるために、対比として動きがモッサリしていた日本のAndroid端末が、あまりにチープで安っぽく感じられるために手が伸びなかったんだと思います。

 

 

 

✕多機能○高機能がない

おサイフケータイとか、ワンセグとか、独自UIとか。

正直、多機能過ぎても使い切れないんです。

日本製のスマホを何度か買い替えたけれど、僕のニーズに合わなかったです。

どれだけストレスのないスペックで、普段使いの中でもたつかないかの方が重要でした。

 

ネットで調べ物するのにレスポンスが早い方がいいとか。

アプリの起動が速くて、電池持ちがいいとか。

 

日本のスマホでよくあるのが、独自UIを入れる事です。

こんな操作性でうちのスマホは使いやすくできますよ、と言われても使い勝手に相性が出るので、慣れるのにも時間がかかる事も。

 

しかも独自機能としてアプリを入れると、それだけで本体の内蔵メモリーを食ってしまう。

写真とかアプリとか、OSの不具合修正のデータを入れるにも容量に余裕がなく入れられないから、買い替えが必要になります。

さらに消せない。もうそうなると、その独自UIやアプリは邪魔でしかありません。

 

その点、海外メーカーの拘りはどれだけ「基本スペック」が高いか、が売りにされてます。

バッテリー、カメラ、SoCなどなど。

また、どれだけ省エネか、どれだけサクサク動くかを重要視されたアピールが多く、スマホの根本的な問題に訴求しています。

 

僕はそれを見て、多機能で必要のないものを入れて押し付けられるより。

基本スペックが高くて後からカスタマイズしていじれる、海外メーカーを買いました。

 

 

コストを掛けない売り方が嫌

で、日本企業のスマホが何故多機能重視なのか。

 

ここは憶測で語ります。

スペック重視で生産コストを上げると、もちろん販売価格は跳ね上がります。

今の日本はほんとにデフレで、高いものを買わずに安物でサイクル重視で買う事が多いです。

ですが、メーカーとしては安物ばかり売れても儲けが出せません。

じゃあどうするか。

形のないソフトウェアで稼ぐしかないんです。

ソフトウェアや機能性で、多機能をアピールする事でパーツの質を下げたとしても誤魔化せるわけです。

 

よくありますよ、前の機種とほぼ同じでマイナーチェンジで新機種って言うやつ。

昔のデジカメとかそんなんばっかりでした。

違いは新機能が1〜2個増えただけ。

売っててこんなやり方で良いのかと何度も思いました。

 

ただ、そこに海外メーカーが、性能が良いのに安いという日本メーカーの真逆の売り方をし始めました。

しかもSIMフリーで手頃に使えるサービスに合わせて、海外スマホ仕入れて販売するためにさらに拡充されました。

 

結果、大量に仕入れてハイスペックモデルを安く売る海外メーカーに負けてしまったわけです。

誤魔化し騙しで売っていた日本メーカーの化けの皮が剥がれたわけです。

 

もちろん、ソニーのようにお金を掛けて作るメーカーは素晴らしい端末を提供してくれます。

その結果、日本市場でも日本メーカー製スマホがほぼなくなったわけですが。

 

 

 

OSとSoCとのチューニングが下手

日本の商品は正直ソフトウェア重視でチューニングは得意ではない印象です。

何というか、とにもかくにも操作にもたつきを感じます。

 

アプリの仕様か?独自UIの仕様?

どちらにしてもヌルサクとは言えない印象です。

 

少し話をそらします。

昔、iPhone全盛の時代に、Androidケータイの走りの機種がありました。

SHARP製のIS03と言う機種です。

赤外線におサイフケータイワンセグなど日本ガラケーの機能全部込みのスマホです。

機能面で察する通り、日本市場でのiPhoneの対抗馬として発売されたわけなんですが、まあ画面のモタつきが半端ない。

 

横にスワイプするにも物凄いラグが。

液晶の解像度も明らかに粗めで、印刷されたサンプル画面が動くかのようなiPhoneの画面の綺麗さには程遠いものでした。

 

 

auの販売員さんに話しましたけど、iPhoneに憧れてる方には勧められません、と言われたほど。

よっぽどだったんでしょうね。

 

調べると、Android自体元々重いので、本体のスペックがかなり要求されるOSなんだそうです。

しかも当時はバッテリーをかなり食う上に容量も少ないため、予備バッテリーが必要だったそうで。

 

 

ただ、日本メーカーは元々ソフトウェアの調整が上手くないのか、SHARPの数世代進化した2014年発売のAndroidスマホを白ロムで買ってみた時も、何かモッサリしていて気持ちが悪い印象を受けました。

しかも独自UIがまあ使いづらい。

一応これでも当時のハイエンドSoCが使われていたようです。

IS03からだいぶ経ったのになぁ。

 

そこから壊れて、2016年にASUSのZenfone3を評判が良かったので買ってみると、まあヌルヌル動く。

ブラウジングの際はメモリやSoCの関係か表示に時間が掛かる物の、それでも今までの端末の中ではダントツに早くて使いやすかった。

しかも、このSoCは当時のミドルクラスで、そこまで高スペックではなかったにも関わらず、です。

世代が進化したのもそうですが、SHARPASUSのは発売がそれぞれ2年前後の違いで、しかもどちらも購入当時の価格はそれぞれ白ロム・SIMフリーで約4万円。

結局、供給されたパーツを上手く弄るノウハウやセンスが物を言うんだと実感させられました。

 

 

デザイン

海外メーカーのスマホって、何故か高級感があります。

特に多いのはガラス製ボディ。

 

先程言いましたが、iPhoneはガラスを使うからか高級感が感じられます。

また、フレームもカーブを描くことで角が丸く、なだらかで手触りもいいです。

 

ASUSスマホも、本体の前にガラスを使った背面多層構造で、6万とは思えない質感や手触りをしています。

 

逆に日本メーカー製はプラスチック感が満載で、正直おもちゃの感覚に近いです。

外観が気になるかと言えば細かいわけではないですが、海外メーカーはiPhoneを真似てきているのもそこにあると思います。

 

端末を売るには所有欲を満たすにはデザインも大事と思って真似てきているんだと思います。

 

 

MVNO事業者で取り扱ってるから

近年流行りのSIMフリー

大手キャリアの回線を間借りしてるわけですが、ドコモ系のSIMが多いのは海外の端末と周波数が被る割合が多いからです。

 

周波数が被るってことはそのまま転用してもキャリア回線が使えるんで、一々大手キャリアの窓口でSIMフリー手続きしないでいい。

引きこもりには重宝してます。

 

また、海外の端末は安いので、経済的にも助かります。

そういう端末はあまり儲からないからか、卸の関係か大手キャリアは販売してくれません。

どう見ても日本メーカーで売ると10万越えしそうな機種が6~7万で買えてしまうなら、海外メーカーを買ってしまいますよね。

 

しかも通常の売価で買うよりも、大手キャリアみたく会員限定の特別価格で売ってくれることも。

僕はそのおかげでZenfone5Zが買えました。

 

最近ではコスパで人気のXiaomiも参入してくるので、ますます日本市場は海外メーカーで埋め尽くされる勢いです。

 

 

あとがき

最近はどこの記事でも海外メーカー製ばかり。

OPPO、TCL、Xiaomi 、ASUSHuawei

シャープも買収されたから、一応海外メーカーになるのかな?

そのせいなのか、スマホもハイエンドモデルを出したりしてますよね。

 

まあでも日本企業も、これで見つめ直してくれればいいと思います。

モノづくりの日本と言われていたのに、誤魔化し騙しで売っていたツケが回ってきた結果がこれなんですし。

 

そうやって新しい商品が売れるには、どうすればいいのか、と言うところで海外に負けないマーケティングと商品作りをして欲しいものです。