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いざという時のために。Vtuberが引退する理由を考えたワケ

最近、特に目立つようになった、「VTuber」「引退」の2文字。

私もキズナアイが100万人を突破した辺りから、追いかけ始めました。

まあ一波乱も二波乱もあり、最近は業界の闇も見え始め、泥沼な諍いを繰り広げる様を展開してきました。

 

VTuber人口は確か9000人はいると言われ、まさに声優を目指す人たちが前に出られないのと同じ業界になりつつあります。

事業を広げすぎたためか、にじさんじも引退者が増え、ミライアカリ属する事務所ENTUMも解散と言う事態。

 

ホロライブはかなり規模の拡大を緩め、それでも所属VTuberが涙する配信も度々。

感動の涙もあれば、苦労を吐露する意味での涙を見せる事も。

 

そんな大波に揉まれながらも動き続けるVTuber業界。

当の本人達は、何を理由に引退するのかを一度考えてまとめてみようと思います。

 

 

些細な事や大事など、個人的な備忘録として書きまとめとして残す形です。

 

ま、本音を言うと。

突然の引退発表で涙する事なく見送れる心構えをしておこうぜ!!って事です。

※事実の情報と、個人の憶測が入り混じった文章がこの後多く出てきます。

話半分に捉えていただけると幸いです。

 

 

 

兼業が大変

まず、大前提にVTuberだけでは生活はままならない環境が多いと思います。

事務所に所属したとしても、始業直後では収入も不安定です。

芸人がバイト兼業してるようなもんです。

 

なので、2足のわらじになるわけですが、普通なら心が折れる作業だと思います。

基本は生放送が中心で、さらにサムネや動画制作、スケジュール調整なども仕事として行うわけです。

デビュー仕立ては登録者数も少なく、広告も付けられないために収入は少ない、もしくはほぼない人も多いことでしょう。

登録者数が一定以上増えないと月数百円のメンバーシップが出せませんし。

スーパーチャットも人気が出てからでないと中々貰うことも出来かねます。

 

もちろん、サポート役のマネージャーがついている場合がほとんどですが、飽くまで個人の活動を支えるためです。

個人で仕事をしながら、VTuberとしての活動もして、もしくは別にグループに所属していると、何家を諦めなければいけない事態にもなります。

そこの取捨選択に迫られてしまうのが一つはありますね。

 

 

ヘイトが集まる

最近、ホロライブがマシュマロを閉鎖する方針を取りました。

マシュマロとはTwitter上で匿名で質問を投稿できるサービスです。

「マシュマロの様な柔らかい質問を投げかけよう」と言う意味のようです。

 

ただ、匿名なのをいい事に誹謗中傷や性的な内容の質問を送る行為が多いようです。

最近はAIによりそう言うワードを判別して削除するようにしてる様ですが、全てとはいかないようです。

 

また、VTuberTwitterやメールフォームを公開しています。

そこに悪意のあるDMなどを送る輩もいるようで、それを見て傷付くVTuberも少なくないようです。

 

アイドルにストーカー的なメールが来るのと同じですよね。

ある種、これから先の未来がある人達の、若い芽を積む行為で残念に思います。

 

 

身バレ

声や喋り方などで、親や友達にバレる。

私は、当人達ではないので、この辺りはどういう感覚か分かりかねるところがありますが。

ただ、人によってはこの活動をよく思わない人もいるのかと。

 

言わば”アニメ寄りYoutuberと言うマニアックな市場”をやってるわけで。

アニメーションも大分市場の中心に入ったとはいえ、昔で言うアイドルオタクが前に出過ぎてしんどいというのと似た感覚でしょう

昔のアイドルのライブ映像見ると結構怒号のようなファンコールが聞こえますけど、それに近しいものがあります。

 

親や友達からは活動がバレてしまった時に、どんな反応が返ってくるか全く予想出来ないのも怖いですね。

うっかり名前を喋ってしまったり。

友達だと思っていた人がネットタレント活動に批判的だったり。

急に親が事務所に文句を言ったりするかもしれません。

 

また、過去に嫌な思いをした人にバレた場合、それをキッカケにして因縁をつけたり脅されたり、なんてのもありえるかも。

 

何にせよ。
予想出来ない未知のトラブルが起きる可能性があるために、身バレは防ぐべきなのでしょう。

 

 

契約違反

契約者の中の人が違反行為をした場合も引退の理由になります。

詐欺とか出会いとか。

 

今のホロライブも確か初期メンバーの中に、資金援助、もっと正確に言えば援助交際をしていて人見クリスと言うVTuberがいましたね……

そういう人を抱えるのも、事務所にとっては足枷にしかならないですから、見切り・縁切りは早目にしたほうがいいですよね。

 

 

トラブルのせい

  • 事務所がサポートしてくれないために希望した活動が出来ない。
  • 事務所の後ろ盾がなくなった。
  • 契約にない作業をさせられる。

などなど。

 

所属VTuberだけでなく事務所、企業側の問題で辞める人もいるでしょう。

 

有名なのは、ゲーム部プロジェクトのひと騒動です。

所属声優が企業のUnlimitedの待遇を暴露するツイートで大炎上。

その上、待遇の受け入れが叶わなかったのか、ゲーム部プロジェクトの声優は総入れ替え。

頑張って企業間の繋がりを持って活動していた道明寺晴翔の声優が変わった時には、他企業のVTuber達も明言は避けたものの悲しみを表すツイートが流れました。

結果、ゲーム部プロジェクトは登録者数が激減。

約45万人近くまで増やした登録者数は、2019年12月17日現在で約32万人

 

哀しいかな、盛者必衰の理。

前線に立っている演者を蔑ろにしたために、稼ぎ頭を自ら蹴落としてしまった訳です。

 

また、最近は事務所が閉鎖してしまう事態も垣間見ます。

ENTUMや、輝夜月が所属してたTHE MOON

STUDIOが閉鎖したことも記憶に新しいです。

 

企業体力もなく、個人の活動を狭めてしまう場合は閉鎖は英断とも言えるのかもしれません。

 

 

体調

継続して活動するのに、体調が見合わないために無期限休止(事実上の引退)もよく見ます。

この間は、あにまーれの宇森ひなこさんが、体調が戻る見込みが薄いとの事で相談した結果引退を決断した報告をする放送を見ました。

ただ、よほど体調がよくないのか御自身で放送できなかったようで、メンバーからの報告という形を取っておられました。

 

ドクターストップが掛かっている程の病気からなのか、お別れの配信も自身で出来ないのは非常に悲しいもので。

 

自分の意志で継続を望んでも、辞めざるを得ないのはまた誰も望まない終わり方ですね。

 

 

飽きた

何か他に理由がないかと考えついたきっかけの一つです。

いや、正直中身も何もなくてこんな理由があって良いのかと思うのですが。

 

ただ、あり得ないわけではないかと。

自分の中である程度目標の登録者数に達して、自己満足の領域にまで再生数も稼げた。

 

そこからモチベが低下し、やらなくても良くなった、という人もいてもいいんじゃないかと。

 

最近のにじさんじは、何かTwitterで人気が出るタイプの人もいて、そっちで承認欲求が満たされている人も多いように見れます。

無理にVTuberとして活動せず、飽くまでインフルエンサーとしてのセンスを活かせるならVTuberとして配信や動画投稿をしなくてもいいような。

そんな気さえしています。

 

 

個人故の限界

VTuberは、企業が用意したガワと、個人で制作したガワの2つがあります。

企業勢は施設やマネージメント、他企業とのコラボ相談、放送に使用できるか権利の確認も出来るのが非常に強みとしてあります。

また、トレンドや流行りから、いわゆるSEO対策=検索に引っかかりやすいワードも熟知しているITが多い事から、検索した際に見つけてもらいやすいと言うメリットがあります。

 

個人勢は、それらをほぼ支援なく個人の判断で、個人の予算で行わなくてはいけません。

投稿スタイルによっては3DのVR環境も構築しなければならず、その機材も自分達の住居や、もしくは別の賃貸を借りて行う必要もあります。

 

現ホロライブプロダクション所属の星街すいせいさんは、自身の活動に対して個人勢としての限界を感じておられたらしいです。

その中でオーディションで何度も面談させてくれとお願いをして、その熱意のおかげかわかりませんが、無事にメンバーとして所属出来ました。

 

そこからは、コラボもしやすく、登録者数も増え。

また、類まれなるテトリスのセンスや、ゲームにおいての勘の良さから、アイドルとして歌手としての活動からゲーム配信も行い、引出しのネタが広がった印象を受けます。

 

誰かに頼れずに辞めてしまうよりはよほどいいはずですが、何か事情を抱えているからなのかもしれません。

 

 

被せられたキャラが嫌い

事務所から割当されたキャラクターが、もしかしたら自分の感覚やイメージに合わない。

そのために好きになれないがために辞める……なんて人もいるのかもしれません。

 

VTuberは、企業より当てられたキャラを演じきるロールプレイ型

演じきるつもりが素が出てしまい、キャラとの比較から人気が出るギャップ型

この2つに絞られると思います。

※型の名称は僕が便宜的に付けただけで、特に一般的に呼称されている呼び名ではありません。

 

ギャップ型は本人の性格がよく出る反面、自分の性格が受けいられるかどうかが1つのモチベになります。

ロールプレイ型は、側を演じればいいものの、それが自分の中にあるキャラと擦り合わせが出来るか。

要は、自分のキャラを捨て、憑依させる為に演技力がある程度求められます。

 

そこの葛藤で、好きなキャラじゃないから、演じ切れないから嫌になる、というのもあるかもしれません。

 

 

契約に見合ったガワを着る

VTuberは所属事務所によってガワを着る=契約を結びます。

1つのキャラクターを演じる訳ですが、自分の思っている活動をよりしやすいガワに着替える事もあると思います。

 

あくまで公表されていない内容として、にじさんじの久遠千歳さんが、DUSTCELLのEMAとして生まれ変わったとされる噂があります。

 

元々歌が非常に上手く、自身の中の歌を上手く活かせる事務所に所属したいと言うのは、一個人としては確かな願望だと思います。

自分の中の知識や経験を、より活かせるガワがあればもっとその分野を追求出来る。

要はステップアップがしやすいわけです。

 

しかも、それがビジネスとして活かせるなら、個人としても仕事としても満足感の高い活動へとより昇華できます。

 

"好きを仕事にする"と言う言葉を、DUSTCELLのEMAさんは実証したわけです。

 

 

あとがき

心構えしていたとしても悲しいものは悲しいです。

ただ、知らないより、わからないよりはマシだと思うのです。

 

何か理由があるに違いない。

その理由が、実にくだらない理由であれ。

重くのしかかった現実であれ。

理由は理由なんだと。

 

今回は、そんなモヤモヤを晴れさせられるような理由が見つけられればいいなと。

飽くまで「そのガワを着ていた中の人(これ重要)」が辞める理由は仕方なかったんだと。

 

そこから新しいキャラに出会えてファンになって、というサイクルが描けないと、スマホゲーのような薄利多売のビジネス業界になってしまうと思います。

 

何かこのブログで胸が晴れればいいなと、そう思う限りです。