ASMRで何故VTuberの収益化が外されるかについて意見を述べるワケ
最近VTuber業界で少し問題になっています。
せっかく収益化が通ったのに、解除されてしまうそうです。
で、何が原因かはハッキリとYouTube側は語らないそうなのですが、共通しているのはただ一つ。
ASMR動画を投稿している事です。
ま、この際なんでASMRについて語りたいことを述べて、これはアウトだと言うボーダーを書き上げていきたいと思います。
ASMRの定義
ASMR(英: Autonomous Sensory Meridian Response)は、人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、脳がゾワゾワするといった反応・感覚。正式、及び一般的な日本語訳は今のところ存在しないが、直訳すると自律感覚絶頂反応となる。
出典:Wikipedia
何のこっちゃ。
掻い摘むと、脳がとろけるほど気持ちいいサウンド、と言うことのようです。
生活音や環境音を流して脳に睡眠導入させるための音源として使われることが多いみたいです。
実際、ヒーリングサウンドを私も好んで極たまに流します。環境音っていうのはメンタルが不安定だったり、ストレスで眠れない時なんかには抜群に効果があるんですよ。
敏感な人は、ホワイトノイズを出す端末を購入して、そのノイズが心地良い音を出すから寝れるなんて話もあるくらいです。
ASMRはそれに近い音源ということでしょうか。
ASMRの使い方(いい例)
ではここで、ASMRで睡眠導入に使われる素材をまとめてみましょう。
まず、ASMRでは生活音や環境音をマイクの側で鳴らします。
一番多いのは耳かきですね。
小さい頃に親にやってもらったゴソゴソという音が非常に気持ちいい印象ですが、その音をダイレクトにマイクを通して流すわけです。
他だと咀嚼音が多いですよね。
何かをモシャモシャと食べる音も効果があるようです。
衣ズレ音も含まれるかもしれません。
よくベッドで寝返りを打つときに、布団が擦れた音が入ってきますね。
海外では泡やパネル越しの爪の音、砂利やタワシなどを使った音源を投稿していましたね。
これがいい例です。次は下手したらBAN喰らう悪い例を挙げていきます。
ASMRの使い方(悪い例)
まず、ここに関してWikipediaから気になる文章を引用します。
2015年の研究では7〜8割が睡眠導入の補助とストレス解消のために利用しており、性的興奮目的のものは5%程度であった。
出典:Wikipedia
少し古いデータになりますが、一部の音源は性的興奮に使われると明記があります。
VTuberの動画では、ここに引っかかったモノが収益化対象から外されるようです。
性的なモノ、もといそう取られてしまう動画。
ま、要は催眠音声って言う耳元で卑猥とも取れる文言を言うことで、ギリギリ運営の監視を回避したものと言うことです。
例えば、耳を舐めるシチュエーションとか。
いやそれ普通に考えたらその行為の時くらいしかないがな!
あと、そもそもスライムのペチペチとした音なんかするか!
どう聞いても肌と肌がぶつかり合うような音にしか聞こえないでしょう!
それで、今は消えてしまったけれど某VTuberの動画が某所に残っていたので再生してみました。
二人で左右から小声で喋るシチュエーションなわけですが。
いやこれ、明らかに吐息混じりだったりシチュエーションが設けられてたり!
どう聞いてもこれ催眠エ○音声モノとおんなじ流れやないかーい!!
と、まぁあまりそういう音源を聞かない人間でも、露骨な内容だなと思うわけです。
とりわけ、近年YouTubeは子供でも見れるコンテンツ作りを意識した規制が増えています。
その流れは今後も加速するでしょうし、その手で稼ぐ人たちはどんどん淘汰されてしまうでしょう。
ASMRで消されないコツ?
ただ、そんな中ASMRで一躍有名になったVTuberがいます。
upd8所属、ハニーストラップの周防パトラです。
2020年1月12日現在、ASMR動画で1本で100万再生超えのVTuberって彼女だけかもしれません。
また、もう一つすごいのが、80本以上もASMR上げててメンバーシップの解除もされていないんです。
登録者数も21.8万人。
ど派手な衣装ですが着実に上手く規制を回避して、登録者数も伸ばしている実力のあるVTuberです。
他のグループで、ホロライブのVTuberは外される割合が高く、10万人超えでも露骨であったり、AIに客観的にそう取られると外されてしまうYouTubeの厳しさが見て取れます。
ちなみに、同グループの西園寺メアリもASMRを投稿していますが、彼女も同様に広告が消されていません。
そこで、パトラ/メアリ両名で個人的に気になったのが、動画の広告のつけ方でした。
通常、VTuberは動画の広告収益で生計を立てています。
1本の動画に広告を任意ではさみ、その広告再生によって収益を生んでいます。
ただ、周防パトラ/西園寺メアリの動画でももちろん広告は挟むんですが、何故かASMR動画だけは1つもなかったのです。
広告を打つということは、それだけその動画コンテンツを元にして宣伝するわけで、関連する広告が出る割合も高いです。
それに対して敢えて広告を挟まない事で、広告に適したコンテンツか判定を行うAIの認証を上手く回避できたのではないか、と考えられます。
また、挟まない理由として、理由が大きく2つあると考えられます。
消されない理由①:偶然
完全に運が良かったからと言う見立てです。
理由もありまして、まずASMRは睡眠導入に使われる音源です。
その音源で広告を挟むという事は、せっかく眠気が来た中で広告がその眠気を妨げることになりえます。
それで寝れる人はいいでしょうが、静かにゴソゴソと言うような小さな音ばかりだった所に急に大きな音が入るとうるさくてたまりません。
現存のASMR動画には広告がほとんどなく、あっても動画の最初や最後に乗せる形で抑えています。
なので、催眠導入のために広告を外していた結果、規制の対象としてカウントされなかったのではないかという理由がまず一つ。
消されない理由②:リサーチしていた
もう一つは、予め海外の動画やwikipediaなどで情報を得たおかげとも考えられます。
先程のWikipediaで製作された記事は、古くを辿ると2013年頃から制作されています。
で、更新されていく中で、性的興奮に用いられる割合が5%と言う表記が発見出来ました。
ここで仮にはなりますが、予めこの情報をどこかで知っていた(もといこのWikipediaの情報を見た)ために、露骨な性的コンテンツとして作るのを避けていたのではないか?と言う推測が立ちました。
元々YouTubeは性的コンテンツには厳しく、映像に乳房などが顕になっているとそれだけで動画が削除されてしまいます。
それが音声であっても同様だろうし、少しでも勘違いされない動画投稿をするべきなのではないか?と考えられた可能性があります。
もうすぐ周防パトラの90本にもなろうとしてるASMRが消されない理由にも繋がります。
あとがき
いえ、前々から思ってたんです。
ASMR動画って、ぶっちゃけエ○動画の事だよね!
と。
正直それは僕が了見が狭すぎただけなんですが。
ただ、普通に探せば良質なASMRは非常に多く、聞いていて心地よく眠たくなるようなコンテンツも非常に多いです。
アダルトなコンテンツとしては別に否定する訳ではありませんが、それはそれとして適した市場やサイトがありますから、そこで販売した方がいいでしょう。