オタクナイズ -派遣で食い凌ぐ貧乏オタクの日常語り-

カメラとか映画とかアニメとか語りたい時に語るブログ

アラサーおっさんが映画HUGプリでアラレもなくボロ泣きしたわけ

Amazon Prime Videoで!!
3/10(火)から!?
あのプリキュアの名作が見放題だってぇ!?

ステマでもダイマでもありません。

 

映画HUGプリ。
もとい、正式名称は

映画 HUGっと!プリキュアふたりはプリキュア オールスターズメモリー

です。なげぇ。

 

今回、僕が公開当時になんの気無しに見に行って感動した名作について、記憶を元に語らせていただきます。

とりまアマプラへの直リンク貼りますので、会員で且つアニメ好きな人は是非。

 

www.amazon.co.jp

 

 

 

プリキュア

僕は途中から離れた世代です。
初代から頑張って5GoGoまでかなぁ……

え?結構いい歳でも見てましたよ。ええ。

 

そこからは大学生活が忙しくなり、また卒業後は一人暮らしを始めまして。
テレビを見る環境がなくなり、一切触れなくなってしまいました。

まあ、大人になるに連れどんどんプリキュアが女児っぽさが強くなっていったのも要因かもしれません。

 

 

 

見るキッカケ①

いや、非常にシンプルな理由で。

僕、モンスト好きなライトゲーマーで。
ゲーム内報酬欲しさに映画を見に行ったとき、感じました。

 

やっぱ2回も見たら飽きるなー。と。

まあそれは、僕の感性とモンスト映画との相性もあると思いますが。
とかく、偉い退屈だったわけです。

 

その中で間違いなく気になったのが音響設備でした。
音が非常にスポット的に感じられて、繋がり方や臨場感がないために1歩引いた目で見てしまい、冷めてしまうのです。 

じゃあ、別の音響。
それも映画館が謳ってる激オシの設備ならどれくらい違うんだろう、と思ったのが理由のうちの1つ。

この辺りは別のブログで語るつもりです。

 

 

 

見るキッカケ②

で、そこで問題になるのが。

そもそもアニメオタクな僕が見る映画となると、まあ少ない。
アニメでないと映画館へ足を運ぶほど、興味がそそられないわけです。

 

大抵が邦画、ないしは洋画。
アニメの場合、予算も少ないため音響にもあまりお金を掛けられないので、大きいスクリーンで見せてもらえないわけです。 

大きいスクリーンで流すのに、何で動きの少ない構図重視の邦画を見なきゃならんのだ。
そっちの方が退屈で仕方ない。

 

それと今だから言えるけど。
ぶっちゃけ逆にアニメなら何でも良かったわけですな。

 

 

 

見た結果

それで見に行くじゃないですか。
そんなに熱意もなく気軽に見に行くじゃないですか。 

入り口でモギリのお兄さんが、
アラサーのオッサンに子供用のペンライトを渡そうとするも、スッと閉まってお通しされる
じゃないですか。

 

まあ大粒の涙が頬をこぼれていくわけです。
アラサーのいい年したオッサンが、プリキュア見て泣くとは思いませんでしたよ。

 

それで、改めてオールスターズメモリーズのどこが素晴らしかったのか、振り返ってみます。

 

 

 

良いところその1

初代世代に刺さるポイントが多い

まず、広告やアイキャッチで目立つのは、はぐプリとふたプリのアップ。

 

本編でも、ミデンと言う敵が起こす異変をキッカケにはぐプリと初代が合流。
はぐプリ主人公の野乃はなと、ふたプリ主人公の美墨なぎさとの交流が始まります。

他のキャラはミデンによってプリキュア達の能力と一緒に記憶も奪われてしまい、挙げ句の上に幼児にされ、はなとなぎさは親代わりに面倒を見る形に。

 

その中で、ほのかがなぎさとの思い出を取り戻すシーンが挟まれます。
そのバックに、フィルム状に連なって当時の本編で使われたカットが流れてきて、またこれが僕たちの思い出を振り返らせるようで泣けるんです。

 

その時の記憶を思い返すとともに、ほのかやなぎさがどれだけ喧嘩したり苦慮をかけたり、強すぎる敵に何度も諦めずにぶつかっていったりしていたことか。

辛くもあり嬉しくもあったあの時の感情や記憶が、バーっと走馬灯見たくぶり返してくるわけです。

 

そしてそれをきっかけにプリキュアに戻るのが熱い!!
熱いんですよ。これが。

この二人にとっては、プリキュアは「戻る」という言葉が相応しいほど馴染んでいるんだとも気づきます。

 

 

 

良いところその2

3Dを使用した抜群のクオリティ

 

この映画は、前編のデジタルセル画、後半の3Dパートと分かれているのですが、その3Dが非常にクオリティが高い

アニメの3Dって、どうもカクついた動きだったり、2Dで見ていた動きのタメがないせいで、妙に軽く、かつ不自然さが残る表現が多いです。
あと、影やハイライトの付け方も何かのぺーっとした感じで、どうにも3Dなのに立体感がなかったり。
ここは話すと長いのですが、日本でのアニメ展開の都合上、ツールへの慣れの問題だと思います。

 

ただ、以前から東映の3D映像って凄いキレイで、プリキュアのEDダンスとか見る度に「このクオリティで本編作ってくれないかなぁ」と思うほどでした。

 

どれくらいの感動なのか。 
ここで一つ、公式動画を引用させていただいて、初期と2019年時点の最新作とで比較してみましょう。

 

初期の3Dダンスはフレッシュプリキュアから始まりました。
22:23秒辺りからエンディングです。

(フレッシュプリキュア!の再生がブログ上では出来ませんでしたので、YouTubeチャンネルでご視聴ください…)

https://youtu.be/qZDkFZclXgM?t=1343

 

いや、綺麗ですよ?キャラグラもよく、安定感もあって。 
ただ、なーんか本編と比べて違和感を感じてしまう…

たぶん、3Dらしくライティングをこだわってしまったがために立体感が妙に出すぎてフィギュアが踊っている感じに見えるんでしょうね。

 

そこで次に最新作を見てみましょう。
ヒーリングっどは期間限定のため消えてしまうようなので、トゥインクルで。
大体22:30秒のところからエンディングです。

何じゃあこのクオリティ!!
ほぼ本編作画のままやないか!!

さっきの影の付き方が明らかにセル画調になっていて、光源があっても周りに影響されていないのがよくわかる。
3Dの光源って、0~100って感じで影の深みをつけるためにグラデーションをつける傾向がありますけど。
この影はパキッとはっきり色分けすることでセル画っぽい仕上がりにレンダリングしてるんですよね。

で、顔に影が出来ていないから明るく見やすいんでそのおかげもあってセル画調により見える。
YouTuberが自宅に照明しこんで顔を明るくして影を作らないのと同じですね。

しかも、これ今気づきましたけど、どっちも動画の解像度480pなので画質は同じ設定なんですよね。
でも明らかにスタートゥインクルプリキュアの方が画質がいいように見える…

 

で。

作画やライティングのタッチは違うものの、このレベルのクオリティがなんと30分近く(※1)続くわけで、この映像美だけでも感動します。

 

どれだけ動かすのに苦労したんだろう、とか。

予算が足らなかったのかなー、とか。

どうせなら全編3Dがよかった、とか。

 

色々思うことはありますが、カメラワークも激しく動き、セル画背景では難しい、キラキラとした鉱石や宝物として集めた思い出ばかりのミデンの住む異世界の表現も非常に綺麗です。

映画館ならではの大画面で美麗な3D作画を駆使した、復活したプリキュア達55人の戦闘シーンは、子供向けとは思えない迫力で。

 

ダイナミックでかつ立体的にアクションを繰り広げるさまは、子供向けとはいえ大人も驚くクオリティに仕上がっています。

 

※1:個人的な感覚です

 

 

 

良いところその3

思い出がテーマのわかりやすいシナリオ

今回は思い出をキーワードにした行動やセリフが多いです。

 

なぎさやほのかが、プリキュアをきっかけにした出会いから衝突、苦難を乗り越えた思い出
ミデンが自分の中に残された思い出がないために、他人の記憶を集めて心の中の虚無を埋めようとしたり。

 

そして、僕らがプリキュアを見てきたその記憶すらも、その演出の一要素なのだと気付かされます。

なぎさやほのかだけでなく、他作品の主人公達も思い思いにミデン気持ちを伝えるシーン。

ここは、プリキュアという彼女達の成長劇を第三者視点から見てきた僕達だからこそ、共感しそのセリフに重みを感じられる大事なシーンでもあります。

 

そして、ミデンは元の姿に戻る時に、劇中の敵でありながらミデンの事を思って涙した主人公達。

ミデンを使って最後に写真を残すラストは、テーマとしてもキャラを魅せる意味でも素晴らしい締めだったと思います。

 

 

 

良いところその4

EDのダンスシーン!!

絶対見て!!

 

YouTube公式にラストのダンスシーンが投稿されてるからそれでいいとか思わず、是非見切った後にこのダンスシーンを続けて見て!!

 

 

 

あとがき

ふたりはプリキュアって、当時は女児向けとしては珍しいほどに青年男性を意識した展開が多かったように思います。

二人が必ず揃ってないとプリキュアになれない(縛り)とか。

敵方も明るい色でなく、アニメの動きが付けやすいタイツ姿が多いし。

基本近接・格闘が中心だし、ボスも肉弾戦ばかりだし。

挙げ句に地球も滅ぶし。

そもそも東映でもドラゴンボールに携わってたスタッフばかりだったという話も。

 

何かそういう、男心をくすぐる要素要素が多かったから、好きな作品だったんですよね。