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シャッタースピードの考え方や概念を、例えながらわかりやすくまとめてみるワケ

このブログは、元カメラの販売員だった僕なりに、難しい用語を何かに例えながら解説していく記事になっています。

 

今回は光量と動く物に関する機能。

シャッタースピード、について解説していきます。

 

 

シャッタースピード。シャッター速度、とも。

一眼ではよく聞く言葉です。

 

一般的には早いものを取るときに使う機能ですが、言葉の意味がよくわからないという人もいるのでは。

改めて、このブログでは撮影テクニックに全く影響のない、ワードの意味だけ解説する内容です。

 

 

 

シャッタースピードの名前の意味

まず、シャッタースピードと言う名前を掲げる以上、何のパーツが動いてるかを確認する必要があります。

 

 

これが、光を受け取るセンサー。

で、その手前にあるこの幕のようなもの。

これがシャッターです。

 

よくシャッターを切るって言いますけど、これでセンサーに届いてる光を遮って写真を作るわけですね。

このシャッターが動くスピード。それがそのままカタログスペックに数字で出てるわけです。

 

シャッタースピードがわかりづらい理由

ただ、シャッタースピードは大体以下のような説明をされます。

 

早い被写体を撮影する時に設定する機能。

被写体によってシャッター速度を変更して撮影する時の数値である。

これが数字が低いほど明るく(例:1/4秒)、数字が高いほど素早いものが撮れるけれど暗くなる(例:1/1000秒)

 

 

こんな内容をよく見ると思うんですよ。

ただ、これでシャッター速度の概念がわかるかって言えば、正直わからないと思います。

 

だって、この数字は何を意味しているか、ってのを説明してないんだから。

このあとに続くのは、大抵写真のテクニックや設定の仕方ばかり。

 

そりゃそうです。

多分これを説明してって言われたら具体的に説明するより触って実感する方が速いからです。

 

ただ、この問題は、光が一体何なのかを理解すると、一気に解決します。

 

 

 

 

光とはそもそもなにか

まず、第一に知っておく必要があるのは、光という存在の考え方です。

写真やカメラにとって、光とはどういう存在なのでしょうか。

 

ここでは、「光とは、1秒で地球を7周半することができるほど素早く動く情報源そのもの」として説明します。

今、さりげなく説明しましたけど。

冷静に考えたらすごい情報源なんです、光って。

だから光ファイバーとか光回線とか光速とか、早いものとして表現されてるんです。

 

では、これを捉えられる、一番身近で一番優秀な光学機器は何でしょうか?

天体望遠鏡?顕微鏡?衛星カメラ?

 

それは、僕達人間の目に他なりません。

光の強さに合わせて細かく調整出来る優秀な水晶体と筋肉があるから、ほとんどの明るさを網膜に焼き付ける事もなく瞬時に綺麗に投影できるわけです。

 

じゃあ、もしカメラが、全く調整せずそのままで写真を撮るとどうなるか。

もうもちろん真っ白ですよ。下手したらセンサーが壊れます。

地球を7周半出来る情報源を1秒そのまま受け止めてるんだとお考え下さい。レーザービームですよ。

しかも動画じゃなく写真として1枚に残そうとしてるわけです。

じゃあその7周半の速さの、ごく一部分だけ区切れれば、肉眼で見ているような情報だけキレイに切り取れるわけです。

これがシャッター速度の概念になります。

 

7周半出来るその光の情報の一部分を、綺麗に素早く切り取ってるわけですね。

うむ、我ながらわかりやすい。

 

ん?

まだわからない?

 

むしろ自己満足で終わってるんじゃないかって?

そうですね、勝手に天狗になっていました。

 

そこで、自分なりにもう1つの例え話を思い付きました。

 

 

光=バームクーヘンの輪切り

ここから先はイメージの世界です。

細かい理屈や理論は一旦抜きにして、頭を空っぽにしてイメージして見てください。

 

まず、前提として光はバームクーヘンのようなものです

頭おかしいのかと。お菓子だけに。

ハーッハッハッハッハッ……あれ?

 

 

 

まず、1秒の光を、何も切り分けしていない長いままのバームクーヘンと例えます。この際ロールケーキでもいいです。

何なら丸太でもいいです。

で、そのバームクーヘン。そのまま一口で食べられます?

食べられないですよね、食べられたら人間超えてます。

なので、普通は食べやすいサイズに包丁で切ります。

 

ここで、予めバームクーヘンを光そのものだと例えました。

では、ここで包丁は何を意味しているか。

これがシャッター速度そのものを表します。

 

1/2、1/4、1/8と包丁で分割していく度にそのボリュームは少なくなっていきます。

極端な話、1/8000まで行くとボリュームも薄くなりますからそれだけ光も情報量が少なくなるから暗くなる。と言う流れになります。

 

AFで光の軸を合わせて、シャッターで速度を指定して切る行為は。

バームクーヘンを皮のように薄切りにして取る行為とほぼ同じなんですね。

 

バームクーヘンに例えると被写体ブレの考え方も面白いです。

要はこういう事ですね。

バームクーヘンが斜めに歪んでる。

それをそのまま正面から見るとどうなるでしょうか。

ズレてますよね、思いっきり。

正面から受け止めるのに斜めになってたら、歪んでしまいますよね。

これが、被写体ブレになります。

 

シャッター速度が速いと、それだけバームクーヘンも薄くなるから、被写体ブレが起きる速さでもブレが少なくハッキリ捉えられるようにもなります。

 

 

あとがき

元々、私はカメラの販売員でした。

カメラのメーカーもCMやってる企業しか知らない私が約10年あまりやったわけなんですが、やっぱり質問されると答えにくい内容もしばしば。

特にシャッター速度は、被写体を捕える速さなんですよと言っても、ふーんと納得したかしてないかわかりづらい案内で終わってしまうことが多かったです。

それなら、とブログでまとめようと思い今回記事にしてみました。

 

正直これでも難しいと思うのですが、参考になれば幸いです。